萬松院の圧巻の世界|対馬の歴史と自然が融合する場所

東京から来てくれた友達と次の予定まで1時間ちょっと時間があったので、8時から空いている萬松院(ばんしょういん)に有名な階段を見に軽い気持ちで行ってみました。けれど、想像をはるかに超えていました。
山門をくぐった瞬間、空気が変わる。
木々の香りと、石畳の静けさ。
そこには有名な百雁木の“階段だけ”じゃない、圧倒的な世界が広がっていました。
国指定重要文化財・萬松院とは

萬松院は、対馬藩主・宗家の菩提寺として建立されたお寺。
江戸初期に建立され、歴代藩主の墓所が並ぶ格式高い場所です。
本堂や山門、石灯籠などのすべてに歴史の重みを感じます。
とくに印象的なのは、苔むした石垣と木々の間に立つ多くの灯籠。
時が止まったような静けさの中で、鳥の声と風の音だけが響いていました。
ゲーム『Ghost of Tsushima』にも登場した風景
萬松院は世界的にヒットしたゲーム『Ghost of Tsushima(ゴースト・オブ・ツシマ)』の
シーンのモチーフにもなり、国内外から聖地巡りの1つとなっています。
ゲームの世界を歩いたことがある人なら「あ、ここだ!」と感じるはず。
現実の萬松院に立つと、あの映像が“リアル”として蘇る瞬間があります。
圧巻の杉とお墓の荘厳さ

境内の奥へ進むと、思わず息を呑むような巨木。
樹齢1,000年以上ともいわれる「宗家の杉(ツシマスギ)」が、まるで守護神のようにそびえ立っています。
木の根元には、藩主の墓所が並び、その石灯籠の並びもまた見事。

「こんな場所が対馬にあったなんて…」と、友達と何度も言葉を交わしました。
階段だけだと思っていた自分を反省。
むしろこの奥の世界こそ、萬松院の本当の見どころです。

もっとPRしていいよ!対馬さん!

歴史も自然もグルメもこれだけ揃っているのに、知らないなんて勿体無い。対馬に行った人は口を揃えてまた行きたいというのがよくわかる。杉の巨木や藩主の墓所など、実際に訪れた人にしかわからない迫力。そして同時に流行らないようにこのまま隠してしまいたい、素朴でゆったりした対馬の魅力。
アクセス
萬松院(ばんしょういん)
所在地:長崎県対馬市厳原町西里192
アクセス:厳原港から徒歩約20分
駐車場:あり(無料)
静かで、荘厳で、まるで時間がゆっくり流れるような場所。
ただの階段では終わらない、「心が整う体験」がここにあります。
